08/22/2024

Editor’s notes

See you 1,000 years later.
また1,000年後!

Kowloon, Hong Kong.

2 nights 3 days

08/20/2024 – 08/22/2024

Day 3 Part 2/2

8/22(木) 10:40 香港国際空港発
12:00 昼食、庶務
15:40 成田空港着

編集後記

今回の渡航では、紀行文(旅行日誌)というものにチャレンジしてみました。
特に著名な詩人の真似を意識したとかいうわけでもなく、
完全に自然体での散文の執筆となりました。
駄文にここまでお付き合いくださった読者の皆様おひとりおひとりに感謝申し上げます。

最後に、ここまでお読みくださった皆様への
せめてもの感謝といたしまして
本編では語られることのなかった
街中で気になった変化「15年前、こんなのあったっけ?」

3日目に離陸したその後「15年間、僕が失っていたもの」
をお送りして
2024年8月20日〜22日の香港渡航における
原稿を了といたします。

この度はご愛読くださり誠にありがとうございました。
僕はいつでもこのホームページにおります。
何かお気づきの点などありましたら
お問合せフォームよりお気軽にお声をお寄せください
いつかまた、あなたにお会いできる日を心待ちにしております。

街中が奇特な心拍数

飛行機の搭乗が始まるのを待つ間、
カウンター付近のエスカレーターからも聞こえてくるので
ちょっとコメントしておきたい
街中に響き渡るチッ、チッ、チッという警告音(リンクは例として誰かの録音を引用)が気になる……
故・飯野賢治の手掛けた音の高さで方角を、音の速さで距離を察して目に見えない敵を撃つゲーム
「エネミー・ゼロ」を真っ先に連想したが
あれはピン、ピン、ピン……という緊張をあおるが不快ではないサウンドだった
香港のこれ、ICUで脈を計っているときのサウンドに似てないだろうか?
あまり縁起の良いサウンドではない
最初は空港にあるエスカレーターの両端だけかと思ったら
街に出ると歩行者信号の音にも使われているし
青になるとチチチチ……と早くなり(エスカレーターの入口と同じ速さ)
赤になるとチッ、チッ、チッと遅くなる(エスカレーターの出口と同じ速さ)
いつも街中、24時間鳴り止むときがない
15年前、こんなのあったっけ?

15年間、僕が失っていたもの

遠い雲の王国を眺めて
機内食を食べ始めたら

「あなたに出逢えて良かった」

と翌日には東京に帰らなければならない僕を追いかけて
声をかけてくださったお姉さまの
あまりにも美しすぎるストレートな気持ちに
真摯に誠実に応えられなかった
不器用な僕のシーンが
走馬灯のように蘇って

涙が止まらず
食事は喉を通らなくなり
全然箸が進まず

あなたは僕の代わりに
こう答えてくれたような気がする
「千年後に、またお逢いしましょう」

その意味は
遠いとおい
はるかな未来
僕らは当然生きていない
香港も東京も
その都市があるかどうかすらさえ誰にもわからない

でも、宛先を書いた想いなのだから
僕はそれを確実に届けなくちゃいけないんだ

そしてあなたが待ち焦がれている修飾語のない希望が
この世界から絶対になくなってはいけないんだ

それが本当に僕がみんなと一緒に守りたいものなんだ

だから、名もない僕はたったひとり
たとえ誰にも気づいてもらえなくても
九龍のような路地裏で
過去に失った友達とも
いまもいてくれる友達とも
愉快なみんなと一緒に
音楽を作り続けることを決して止めないよ
僕にできる恩返しは
たったこれくらいのことでしかないんだ

千年後のあなたに届けるために
そして僕らの未来の希望を見失わないように

May the millennium future be a world where hope is never lost.
See you 1,000 years later, Kowloon and Hong Kong.
Good luck.

1225 "Day n
from 2024-08-20 to 22
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