3日目。南の大陸のおわりのほう。
Drifted down Port Campbell. The gate of Antarctica.

Victoria, Australia

4 days in local

12/20/2025 – 12/25/2025

3日目

南の大陸のおわりのほう。
Drifted down Port Campbell. The gate of Antarctica.

Finding my first Xmas carol in the south.
Port Campbell, CBD, Victoria, Australia

Day 3 | Port Campbell Day 2
Victoria, Australia
Itinerary

8:00 Friendly Grocer Supermarket
9:00 Driving, Great Ocean Rd/B100(West)
– London Bridge
– Bay Of Islands
14:30 Port Campbell Discovery Walk Climing the rugged coastline footpath
18:00 Lounge, Sow & Piglets Guest House A comparative tasting of craft beer and Japanese lager. Enjoy the conversation at the lounge with guests.
ポート・キャンベルの街開きの歴史を紹介した看板

“この地域には先住民アボリジニと初期のヨーロッパ人入植者が住んでいました
時折、数隻の小型船が、危険な海岸線を航行しようとしたり、クジラやアザラシを探したりして、この地を通り過ぎていました
1840年、荒波から逃れるため、プロト・フェアリー捕鯨基地のアレクサンダー・キャンベル船長はここに避難しました
ポート・キャンベルの町の船が誕生したのはこの頃です
1870年代には漁港として定着しました
この辺りは、激しい嵐に見舞われる場所です
ポート・キャンベルは、ウォーナンブールとアポロ湾の間にある、たったひとつの入り江なのです”

2025年12月22日(月)
小雨 9℃
ポート・キャンベル

今朝も小雨
でも小雨なので、集落に1軒しかない猫屋的スーパーへ行ってみることにした
観光地なので一応、お土産から日常のパンまでずらりと揃っている
パンとスライスチーズと牛乳を買って、これで食事に困ることはないだろう
おっと、生姜の入った定番そうなクッキーがおいしそうなのでこれも買っておくことに
レジの若い娘さんが気を利かせて、小さな段ボール箱の蓋を切ってオリジナルの容れ物にしてくれたので「めっちゃ可愛いのをありがとう!」って何気ない会話を交わす

最初、紫外線の警告板かと思った

さて、ポート・キャンベルから先にも、Great Ocean Rdはアデレード側(西側)に伸びている
今日は雨なので、こちらを先に行って、明日の帰りに晴れるのを願いつつ12使徒のある最も人気のエリアを経由しながら車を空港へ返しに行くルートに変更した
さて、まあちょっとくらいは観光とやらをしますか
Great Ocean Rdのアデレード側は、断崖の上の広大な大地を1本の道路が線を引いたようにつくられていて、とにかく何もない
小雨の中、時折激しい風に煽られながら
雄大な風景にぽつんとでアウトランダーを流してみる
ヒュー
ま、自然の造形美を楽しみましたとさ
それよりも気になったのが、あちこちにある山火事警告板
そういえば飛行機で隣の席の人が、ここへいくなら紫外線も気をつけろって言われなかった?って言ってた
自然火災の多い地域なのだろうか

ポート・キャンベル全貌
南極へと続く小道としたい

昼飯は朝買ったパンの残りで。めっちゃうまいチーズと一緒に
その頃急に晴れたので、午後はトレッキングに変更
いけるところまで南下して、ちょっとでも南十字星に近づきたい
小さな湾に流れる川向うにトレッキングコースを発見した
つり橋を渡った後は急な崖を一気に登り、さっき車で見に行ったロンドンブリッジの方まで続く南岸のルートだ
この大陸で、いちばん南極に
そして明るい空とはいえ
いちばん南十字星の近くまでいける最南端の場所へ

やはり予想通りだった
キャンベルは街開きするきっかけになった人の苗字だった
街の歴史が刻まれた看板を発見
捕鯨か・・・日本人は嫌われそうだなと思って警戒した
ま、もっとも僕はここではカンガルーだけどね

遥か天空まで続きそうな細いトレッキングコースは最南端に到着した
対岸の観光地として名高い、12使徒の岩の全体がよく眺められる
最高の景色だ
南端には南極へと続く碧い海と青い空しかない
夜になればこの水平線に南十字星が来るはずだ

ついに来た
残された時間軸の中で
もうこの場所にはこれが最初で最後かもしれない
僕は辿り着いてしまった

家に入れないとわかると
3歳の彼はまるでシュレーディンガーの猫のように
ドアの前に置かれた段ボール箱に自分から入っていった
ちっぽけな希望を抱いていた
じっとしてるのも退屈だったし
三輪車にまたがって
生まれて初めてのひとり旅がはじまった
夕方になると、知らない団地で知らない一軒家の
どこかの家族の夕食風景を窓越しに眺めてた
そんなことがあるんだ
世界は知らないことばかりだった
たしか遙か先の町で誰かの家で見つかっちゃった
そのとき彼はピアノを弾いていたらしいんだよね
ああ、そういえば捜索願は出されてなかったようだ
あのときからわかってた
これが、人は動物ということなんだね
つまり、生まれてしまった自分もね
それでもあのときちいさなこころの中に灯された
たったひとつの、ちっぽけな希望が
いまひとつ叶ってしまった
まだ生き延びている間に
それは

誰よりも先の
どこまでも遠くへ

場所はつくれなかったけど
せめてそのロジックくらいは風に乗せたいなってね

南極を臨む12使徒

しばらく
南極まで続く碧い海と
南十字星へと続く青い空を仰いだまま
僕はどれだけの時を静止したのだろうか
誰もいない
でも初めて日本人に会ったおかみさんにも会えた
ここで僕の一生は終わってもいいとすら感じた
こんな贅沢な時間を、僕ひとりがいただいてしまっていいのだろうか
時空を超えて思い出せる限りの友人、仲間、先生・・・に感謝した
先に追い越して夢を実現しちゃったやつもいれば
先に空で星になっちゃったやつのことも
曲にしてみたり
ときどき木の葉みたいに
たまに風に吹かれてみたり
木漏れ日がさすと
たまにみつかっちゃうから逃げられちゃう
そして電子の海をたゆたって
ディスタンスに遠ざかっていく記憶が
世界から消えてなくならないように
でももう、やり直すにはあまりにも時間が足りない
ごめん。でも、ここが僕の限界。僕の終点ってここなんだね
いまの僕にできることは
旅を続ける仲間が、地球の反対側で来週も待ってるから
やべ、宿題もまだだった
そろそろ帰らないと
足元に隠れてるワラビーたちと一緒に、今宵だけの旅の仲間のいるゲストハウスへ、戻ることにした

今夜も天体観測は無理そう

ゲストハウスに戻ったらすっかり辺りは暗くなり
雨がざーっと降ってきた
しかも10℃切って寒いし、これが真夏のクリスマス?
さー、そうなりゃ今夜もビールの時間だ
日本人と初めて会ったというおかみさんとも飲むぞー!!
カンガルーだから人間と会話続くかな・・・

おかみさんのご厚意でキリン・ラガービールと利き酒させてもらっちゃった
「え、お代くらいとってよ」
「悪いからもういっぱい飲むね!(2杯くらいで泥酔するけど・・・)」
「お代は魔法のSuicaカードで!」
「Suicaくらいは聞いたことあるけど・・・クレカじゃない」と言われながら、Suicaを取り出す。実はこれ、ひっくりかえすとクレジットカードになってるSuicaなのだ。「アメイジング」キター! しかも、定期券や1日乗車券も入れられる。バッテリー不要。なにそれ、外国人ウケ、間違いなし。ここはシリコンバレーじゃないけど、ビクトリアだから大丈夫。
「Suicaは強いぞー!」
みたいな、ただの酔っ払いモードでみんなと会話しながら、その夜はいつの間にか更けていった

深夜、ゲリラ豪雨が止んだ瞬間に港まで出てみたが
南十字星はおろか他の星を見ることすらできないほどの厚い雲だった

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